147×222㎜|96ページ|並製本
アートディレクション 加藤勝也
編集 村上仁一
金村修が、2013年、初のデジタルカメラ、リコーGRを手にした。「デジタルは、撮り続けていないと不安になってくる」とまで語る金村は、フィルムと並行して、本格的にデジタルでの撮影を開始。強迫神経症にかかった患者が何度も同じ行為を繰り返すように、金村は世界に対して取り憑かれたようにカメラを繰り出していく。
「コンデジや携帯カメラ、iPhoneにスマホで大量に写真が撮られているこの時代に、写真の希望なんてどこにあるのだろうか」
写真とも映像とも呼びがたい、明滅し、流れるような都市の断片に、もはやスクラップ&ビルドの反覆も、完成を拒むエラーのカタルシスもない。銀塩だけでなく、デジタルの極北にまで挑戦しようという金村の試みは、新たな写真の希望を照射するのだろうか。1年間で撮影された数万カットの中から158カットを選び、10000字のテキストとともに収録された、金村修の初デジタルカラー写真集がついに刊行!
著者略歴
金村修
1964年東京生まれ。写真家。東京綜合写真専門学校研究科在学中の92年にロッテルダム写真ビエンナーレに招かれて以後、国内外で個展、グループ展多数。96年には、ニューヨーク近代美術館写真部門より、世界の注目される写真家6人の一人に選ばれて展示。97年、日本写真家協会新人賞。2000年、史上2番目の若さで土門拳賞受賞。2014、伊奈信男賞受賞。