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1962年、アンリ=カルティエ=ブレッソンはイギリスのテレビ局ITV/ABCから、イングランド北部を題材にしたドキュメンタリー番組の制作を依頼されました。一度だけ放送されたこの作品は、昨年シネマテーク・フランセーズによって発掘され、静止画から構成されていました。そこで、これまで知られていなかった写真が発見され、イギリス人の仕事や余暇の姿をユーモラスに捉えています。
1989年、イギリスの「中流階級」を捉えた物議を醸したカラー写真で既に知られていた写真家マーティン・パーが、マグナム・フォトの共同エージェンシーへの加盟を申請しました。当時、マグナム・フォトの共同創設者であるアンリ・カルティエ=ブレッソンは、この申請に強く反対しました。しかし、二人の写真家の出会いによって、個人的な「和解」が実現し、正反対の写真観をエージェンシー内で共存させることができました。マーティン・パーは1994年にようやくエージェンシーに加わり、2013年から2017年まで社長を務めました。
本書の興味深い点は、アンリ・カルティエ=ブレッソンが「二つの異なる太陽系」と呼ぶ、こうした視点の相違を明確に捉えることにあります。本書で発見されるアンリ・カルティエ=ブレッソンのこれまで知られていなかった写真は、20年以上の歳月を隔ててイングランド北部の同じ地域で撮影されたマーティン・パーの写真と、不穏な形で共鳴し合っています。
本書は両面構成です。
表面:ドキュメンタリー映画『笑うのをやめろ―これがイングランドだ』のために制作されたアンリ・カルティエ=ブレッソンの白黒写真50点が、本書で初めて公開されます。
裏面:マーティン・パーのカラー写真50点。主にブラック・カントリー・ストーリーズ(2009/2010年)の作品で、彼がそこで行った初期の作品への反響となっています。
本書の中央には、アンリ・カルティエ=ブレッソンが判断を下したことを伝えるファックスと、マーティン・パーからの返信が向かい合って配置されています。
アンリ・カルティエ=ブレッソン財団のディレクター、フランソワ・エベルは、これまで未発表のテキストで、イメージによって可能になったこの「和解」と、常にユーモアを交えながら、イギリスの慣習の進化に関する2つの鋭い視点を通して見たこれら3つの時代について論じています。
Publication date : 2022/11/03
Weight 800 g / Dimensions 21 x 18.5 cm / 216 pages / Texts in French and in English
A double-sided book that links the visions of the two authors
50 black and white photographies (Henri Cartier-Bresson)
50 colour photographies (Martin Parr)